Type Zero Carrier Fighter Model 22 X-133

零式艦上戦闘機二二型 X−133

 

 サンタモニカ航空博物館所有の零戦二二型です。

シリアルナンバーは、3869です。

ニューブリテン島のバボ飛行場より回収された残骸より修復されました。

機体は、ロシアの飛行機製造会社のストレラ・プロダクション・アソシエーツ社にて、

残されていた、零戦の図面や残骸を実寸して、ほぼ新造されたようなものです。

この際に、同時にもう二機が新造されました。

当初、日本製のエンジンを載せる計画が有り、日本航空協会が所有していた、

陸軍の特攻機「剣」のエンジン「ハ115」を搭載しようとした。

ハ115は、栄二一型の陸軍版であり、ギア比や補器類に若干の違いはあるが、

基本的には栄二一型と同じものである。

非常に程度が良かったため、整備すれば使用可能かと思われたが、アメリカへ

送られて、分解整備に取りかかったところ、シリンダーのうち3ヶにひび割れが

見つかり、シリンダーの新造には膨大な費用がかかるため、搭載を諦めた。

ハ115は、ばっちり整備され日本航空協会へ返還されたようである。

ハ115が使用できなかった為、エンジンは例により、P&W R−1830−94

である。

当初の修復計画では、戦後50年の記念として、里帰り飛行を計画していた。

そのため、日本側の有志からかなり多額の寄付が行われている。

修復計画が遅れたため、戦後50年には間に合わなかった。

里帰り飛行も未だに行われていない。

日本側から多額の寄付を受け取っているのだから、日本で飛行させる義務が

あるはずだと思う、私は日本で飛行する姿を見たい。

同機は、POFの61−120とともに、ディズニーのパールハーバーの映画への出演が

決定している。零戦三機編隊の飛行シーンがある映画がみれそうである。

サンタモニカ航空博物館のホームページでも写真が見れます。

http://www.museumofflying.com/

ほとんど新造のレプリカとは思えないほど、見事な仕上がり

である。ロシアの会社もなかなかやります。

修復前の姿です。

小野あずささん撮影の写真をお借りしました。

小野あづささん撮影の写真は、「プラモのページ」のフォトギャラリーに

http://members.aol.com/a6m5/list.htm
この状態を見ると、飛行可能機に使用できる部品が有るとは、。

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